ワーキングプア

ワープアおじさんの人生アドバイス


自動車の期間工は最もきつい仕事かもしれない

自動車の期間工は自分がやった仕事の中では最もきつい仕事だった。
とある派遣会社からトヨタ系の期間工として3ヶ月働いたことがあるが、1日で辞めようとした。というか実際に辞めたいと上司に言った。

当時私は20代で体力にも自信があったが、ラインの流れの速さと部品の重さ、なによりラインの流れに全くついていけない不甲斐なさでプライドをズタズタにされて、たった1日で辞めると言い出したのだった。

今思えば、1日でラインの流れについていける人などいないだろう。今は自動車以外のライン作業員として働いているが、半年経ってもついていけないw当時の自分のプライドが高すぎたのだろう。
結局は上司に説得され、1週間程度でラインにもついていけるようになり、3ヶ月の期間満了まで働いた。

自分が配属されたのは、自動車のリアメンバとかいう部品を作る工程だった。結構きつい工程らしいが、若い人なら大抵きつい工程に配属される。部品をセットして20か所くらい溶接して次の工程に渡す。これを1日300個~400個くらいこなす。

溶接はスポット溶接とCO2溶接、CO2溶接は強烈に発光する、直視すると目が潰れるので、溶接マスクを片手に持ってグラス越しに溶接する。グラスを目元に当てると真っ暗で何も見えない、溶接時の発光による光の道筋を頼りに溶接する。溶接マスクをしても顔の全部を隠せるわけではないので、額の上のほうは日焼けして、皮膚がボロボロになる。それくらいCO2溶接は発光する。

溶接する職場なので夏は猛烈に暑い、35℃は超えるだろう。炎天下の下で働いた方が涼しいかも。さらに溶接の火花が飛び交う職場なので長袖にヘルメット、小手当て、革手袋、充実した保護具のせいで滅茶苦茶暑い。スポットクーラーがあるのだが、ライン作業とはいえ動き回っているので、あまり意味はない。
当時は熱中症という言葉自体あまり知られていなかったので、水分補給できるのは休憩時間のみ。今ではあり得ない労働環境である。

後に私はもっときつい作業を経験することになるのだが、1日を通して最もきつかった仕事はこの期間工の仕事だ。ある意味カルチャーショックを受けた。
現在、日本の製造業の中で利益を上げられるのは唯一、自動車会社くらいと思っているが、この期間工をこき使うシステムが無ければ、日本の製造業は壊滅だと思う。

期間工の仕事は年中募集していて、求人情報には、【印鑑持参】とあるので、即決でほぼ誰でも入れると思う。私が配属されたのは比較的きつい工程だったが、中には楽な工程もあるようなので、一概にきつい作業ばっかりとは言えない。どうしても仕事が見つからない場合は応募するしかない。給料はしっかりしているし、年間休日も多い、寮も完備しているところが多く、送迎もしてもらえる場合もある。

私が3ヶ月勤めた感じではブラックな面はあまり見られなかったので、明らかなブラック企業で、残業代も出ないような会社で働いている人にとっては期間工は天職に思えるかもしれない。

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